ドコモのFOMA、もう少し何とかならないものか?

 昨年の夏に、パケット料金の安さに惹かれて携帯電話をNTTドコモのmovaからFOMAに切り替えました。その昔、ちょうどドコモが「NTT移動体通信網株式会社」から「NTTドコモ」に社名を変更して、デジタル携帯電話(PDC方式と呼ばれている現在の=第2世代の)デジタルmovaを開始した頃、ずいぶんとサービスエリアが狭くて使い物にならなかったのを思い出しました。
 
 ツーカーセルラー東京、東京デジタルホン(現在のJフォン=ボーダフォン)、IDO(現在のau)がそろって第2世代携帯電話をスタートしたときでした。

 何でそんな話なのかというと、ドコモの宣伝とは裏腹に、FOMAのサービスエリアがとても狭くて、まだまだ業務で使うにはお話にならないレベルだと強く思うからです。 あのころは、各社が競ってサービスエリア拡大を計り、エリア内の通話品質向上に躍起となっていたので程なくして各社とも実用レベルをクリアしたのですが、どうも今回ドコモは本気でFOMAを拡大しようと思っているのかどうか大いに疑問です。

 広告によると、人口カバー率99%とか言っておりますが、数字のトリックにだまされてはいけません。試しに各社のサービスエリア地図と見比べてみると、違いは一目瞭然。サービスエリアだという色分けになっている場所であっても、「見通しの良い屋外」であればともかく、建物の中にはいるとすぐに「圏外」というのでは、これだけ携帯電話が普及した今となってはあまりにお粗末な話です。

 そういうわけで私は添乗などの時には以前の第2世代movaに切り替えて持っていきます。デュアルサービスとか言うのですが、そういうサービスが存在すること自体、ドコモもFOMAだけではまだダメだとわかっているのでしょうね。

 「話せりゃええやん、電話なんやし。」ではないですが、テレビ電話ができたって、スムーズに動画が再生できたって、お話しできなければしょうがないのですよ、電話なんですから。ね。

 まあ、文句言うならFOMAをやめればいいのですが、やはりパケット代の安さは確かにうれしいので、あともう少しだけ、何とかならないものでしょうかねえ。
ドコモどの。
 

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