2003年11月13日に掲載した、旅客機内での高速インターネット接続サービスに関する当時の情報です。ボーイングが開発した「Connexion by Boeing」はその後JALやANAなどで実用化されましたが、サービス自体は2006年に終了しました。一方、機内インターネットという考え方はその後別の技術で発展し、現在の機内Wi-Fiへとつながっています。ジェイプラザ・オンラインの過去の記録として、当時「トピックス」としてご案内していた内容を保存しています。
2003年、ボーイングは通信衛星を利用して旅客機と地上を結び、機内から高速インターネットへ接続できる「Connexion by Boeing」の展開を進めていました。
当時は機内で利用できる通信サービスが限られていた中、電子メールだけでなくウェブ閲覧なども可能な高速通信を実現しようというもので、通信速度は当時のADSL並みを想定。1回の搭乗中に使い放題で25~30ドル程度の料金が見込まれていました。
日本の航空会社でも導入が進み、JALは2004年12月に東京-ロンドン線で機内インターネット接続サービス「JAL SkyOnline」を開始。その後、ニューヨーク線などにも拡大しました。ANAも「Connexion by Boeing」を採用し、長距離国際線でサービスを提供しました。
しかし、先進的なサービスだった一方で利用市場は想定ほど拡大せず、ボーイングは2006年に「Connexion by Boeing」事業から撤退し、同サービスは終了しました。ただし、機内インターネットそのものがなくなったわけではありません。その後は別の衛星通信事業者や通信方式を利用したサービスへと発展し、現在ではJAL・ANAをはじめ多くの航空会社で機内Wi-Fiとして利用されています。2003年当時に描かれていた「飛行機の中から高速インターネットにつながる」という構想は、最初の仕組みこそ姿を消したものの、別の技術によって現在の日常的なサービスへとつながりました。