2010年 沖縄自動車道「高速道路無料化社会実験」― 実施から終了まで

2010年6月28日(月)午前0時から、国が実施する高速道路無料化社会実験の一環として、沖縄自動車道の無料化が始まりました。

沖縄自動車道では全区間が実験対象となり、ETC利用車だけではなく、現金で通行する車両を含む全車種が無料化の対象となりました。

当初は2011年3月末までの予定として案内されていましたが、その後も社会実験は継続されました。

無料化による交通量への影響は大きく、国土交通省の調査では、沖縄自動車道の宜野座~金武間における平日の交通量は、実験前の1日約20,000台から、実験開始後は平均約31,000台へ増加しました。実験前と比べて約1.5倍となり、無料化によって一般道路などから高速道路へ交通が大きく移ったことが確認されました。

また、無料化初日の2010年6月28日には、沖縄自動車道の許田~那覇間で1km以上の渋滞も確認されました。

この無料化社会実験は、その後2011年6月まで続きましたが、2011年3月に発生した東日本大震災を受け、復旧・復興に必要な財源を確保するため、全国の高速道路無料化社会実験を一時凍結することとなりました。沖縄自動車道についても2011年6月20日午前0時をもって無料化が終了し、再び有料となりました。

無料化終了後の沖縄自動車道では、料金負担の急激な変化を緩和するため、2011年7月1日から2012年3月31日まで激変緩和措置が実施されました。当時の「沖縄道特別割引」による料金から、さらに1割を割り引く措置で、現金車を含む全車両が対象となっていました。

本記事は、2010年6月に始まった沖縄自動車道の高速道路無料化社会実験が、交通量の大幅な増加などを伴いながら約1年間実施され、その後、東日本大震災を受けた政策変更によって2011年6月に終了した経過を伝える記録です。