エコノミークラス「機内食なし」拡大 近距離路線でサービス見直し

2003年ごろ、航空各社ではエコノミークラスの機内食サービスを見直す動きが広がっていました。

当時のJALグループでは、福岡―上海線など一部の近距離国際線で、従来の機内食に代えて軽いおつまみと飲み物を提供する方式を導入。関西―ソウル線、福岡―ソウル線、名古屋―釜山線など、飛行時間の短い路線でも時間帯によって同様のサービスへ変更することとしていました。

米国でも、大手航空会社が国内線の無料機内食を縮小し、希望する乗客に食事を販売する方式が広がり始めていました。一方、ジェットブルーやサウスウエストなどの低コスト航空会社は、もともと本格的な機内食を提供しない運航スタイルを採用していました。

この時期以降、航空業界では運賃にすべてのサービスを含める考え方から、必要なサービスを選択して利用する方向へと徐々に変化していきます。機内食の簡素化や有料化は、その後広がっていく航空サービスの多様化を象徴する動きのひとつでした。