全日空、「羽田-伊丹」乗降10分短縮でのぞみに対抗。 

2003年秋、ANAは羽田-伊丹線について、搭乗ゲートを保安検査場や到着口に近い場所へ集約し、空港での乗降にかかる時間を最大約10分短縮する施策を打ち出しました。

羽田空港では14~16番ゲート、伊丹空港では9~10番ゲートに東京-大阪便を集中させ、出発時と到着時の移動時間をそれぞれ約5分短縮することを目指したものでした。

背景にあったのが、2003年10月1日の東海道新幹線・品川駅開業です。同日のダイヤ改正では全列車が最高270km/h運転となり、「のぞみ」を中心とする列車体系へ大きく転換しました。ANAやJALも東京-大阪線の運賃やサービスを見直すなど、航空と新幹線の利用客獲得競争が激しくなっていました。

羽田-伊丹線は現在もANAの国内線として運航されています。運賃だけでなく、空港内を歩く時間まで短縮して新幹線に対抗しようとしていたことが、当時の東京-大阪間の激しい競争を物語っています。